投稿日:2023-12-21
運命のピラミッドを避けるる際、早期リターンをよく使用します。
早期リターンは、特定の条件が真(true)の場合に、関数の実行を直ぐに終了させる事です。
例えば、エラーが発生した場合、関数の最後まで実行する意味はありませんので、早期リターンを使う方が良いでしょう。
C言語の例(早期リターンを使わない場合):
const char *get_token() { char *token = malloc(64); json_object *res = curl_con("auth/login", "POST", data, ""); if (res == NULL) { printf("エラー:ログインに失敗。"); token = ""; } json_object *data_obj, *token_obj; if (!json_object_object_get_ex(res, "data", &data_obj)) { printf("JSONで'data'を見つけられませんでした。"); token = ""; } if (!json_object_object_get_ex(data_obj, "token", &token_obj)) { printf("JSONの'data'鍵で、'token'を見つけられませんでした。"); token = ""; } token = json_object_get_string(token_obj); json_object_put(res); return token; }
上記の問題は、3つの異なるエラーチェックがあるにも関わらず、エラーが発生しても最後まで処理を続ける事です。
それは非効率的です。
さらに、上記の例ではメモリリークが発生する可能性がある為、この方法はお勧め出来ません。
そこで、早期リターンを使って問題を解決しましょう。
const char *get_token() { char *token = malloc(64); json_object *res = curl_con("auth/login", "POST", data, ""); if (res == NULL) { printf("エラー:ログインに失敗。"); free(token); // メモリ割当しましたが、エラーが発生したから、開放して下さい return NULL; // エラーが発生したから、終了しよう } json_object *data_obj, *token_obj; if (!json_object_object_get_ex(res, "data", &data_obj)) { printf("JSONで'data'を見つけられませんでした。"); json_object_put(res); // エラーが発生したから、JSONオブジェクトを開放する free(token); return NULL; } if (!json_object_object_get_ex(data_obj, "token", &token_obj)) { printf("JSONの'data'鍵で、'token'を見つけられませんでした。"); json_object_put(res); free(token); return NULL; } token = json_object_get_string(token_obj); json_object_put(res); return token; }
結果は同じですが、処理が少なくなる為、効率が向上します。
以上