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2023年1月29日
ネット上linuxの話をすると、「ディストロは何使ってる?」ってよく聞かれますよね。そこで、自分はslackwareだと言ったら、こういう反応があります
「なんで?」かはですね、、実は説明によく戸惑うんです(笑)。多分、自分が他の人とはニーズが違うけど、自分の視線から考えちゃうとこっちがノーマルのように見えるから、何をどう伝えれば良いのやら。
そんなことで、今回はslackwareを選んだ理由について少し考えながら書いてみたいと思います〜 (少し長くなりましたー!)
linuxは、中学の頃から今20代までずっと使ってきました。arch入れてカスタマイズを気にし始めたのは高校の頃で、今まで arch, debian, ubuntu, mint, void, freebsd, openbsd, nixos 含めて色々試してきました。そして今はもうlinux環境について少々詳しくなってきたと自信があります。
上の中で自分に一番合ったのはどれかというと、void linuxとopenbsdでした。それは、あまり自動的に管理されない、変えた設定が書き換えられるんじゃなく、好きなように変えられるというのが自分にとって大きかったと思います。
しかし社会人になってから、カスタマイズする時間と余裕が少なくなって、インストールしたまま動くかという観点を、重視するようになりました。そこで、重視はしますが、linuxはやはり好きで、自分のシステムについて詳しく理解し、好きなようにカスタマイズしたいことが相変わらずですよね。
slackwareは、使いやすさとカスタマイズ性がいいバランスになっていると思います。
isoでインストールした時点で、完全なデスクトップ環境が幾つか構築されてて、使い始める手間が少ないです。そして、stable版はかなり安定している感想でしたが、current版も今も問題なく動作してくれています。
さてなにかカスタマイズしようと思ったときは、変えたい部分だけ変えればいいんです。例えkernelや、initramfs、initシステム、パッケージマネジャーであっても、次の更新で、設定ファイルが変更されようとしたときに、プロンプトされるので、自分の変更が上書きされたり、システムが壊れたりしません。
また、initシステムのほぼすべての部分が、シェルスクリプトで実装されているので、挙動を調べたり、直したりすることも楽です。見慣れないファイル形式や中身の覗けないバイナリはあまりなくて、助かります。
パッケージも、ほとんど工夫されていない単なるtarアーカイブで、検証も自作も容易です。パッケージ自作があまりにも簡単そうで、個人用SlackBuildリポジトリ(archでいうaur、bsd界のportsに似)を趣味で初めてみました。
最後にドキュメントも悪くないです。arch、gentoo、openbsdレベルではないですが、マニュアルの他にガイドがたくさん書かれてあって、txtファイルとしてベースインストールに含まれているので、オフラインでも利用できます。
しかし、どんなものでも短所は必ず付きます。slackwareはディストロの中で人気が少ない方で、人手不足でSlackBuildsがあっても古くなっていることがあって、そんなときは自力でビルドスクリプトを編集してバージョンアップする必要が出てきます。また、SlackBuildが存在しない場合、自分でビルドして管理するか、SlackBuildを自作するかの2択になってしまいます(諦めれば3択ですか笑)
また、OS周りのドキュメントやガイドのほとんどは和訳されていないので、そこは英語力を求められるんです。
他に、slackwareはやはり上級者向けのディストロな気がします。ただ使うのにも、システムの構造について学んで、やり方を覚える必要があり、勉強せずに使えるOSがほしい人には向いてないかと思います。
slackwareを使い始めて半年ちょっと以上になります。システムを使いながら、何度も壊してしまいましたが、毎回再インストールにせずに綺麗に直すことができました。他のディストロなら、難しかったときもあると思うので、個人的にslackwareは安心して使える感想です〜
以上slackwareを選んでるごくパーソナルな理由でしたーー