💾 Archived View for technicalsuwako.moe › blog › crux-make-port-repository.gmi captured on 2023-07-22 at 16:23:59. Gemini links have been rewritten to link to archived content
⬅️ Previous capture (2023-06-14)
-=-=-=-=-=-=-
公開日:2023-04-18
原則して、Cruxはパッケージマネージャが入らなくて、FreeBSD、OpenBSD、NetBSD等とみたいにポーツコレクションが有ります。
あたしは20年間ぐらいDebianベースディストリビューションを使いましたが、2017〜2021年はMan(ko)jaroが気に入りました。
2021年よりArtix Linuxに移行しました、その間にサーバーでDebianからDevuan、FreeBSD、及びOpenBSDに変更しました。
最近は特にCruxに気に入りました。
しかし、デフォルトでインストール出来るソフトウェアは少なくて、ドキュメンテーションが殆どありません。
でも、Crux向けポーツを作るのは本当に簡単です。
Gentooと同じく、Cruxはソースベース的なディストリビューションです。
まずは新しいフォルダを創作しましょう。
mkdir -p ~/.local/src/ports && cd ~/.local/src/ports
後はソフトウェアのフォルダを創作し、これ内に`Pkgfile`というファイルを作成して下さい。
例えば、i2pd。
mkdir i2pd && cd i2pd nvim Pkgfile
一番上部分で4つのコメントで御座います。
Descriptionは説明(例:C++系I2P)、URLはソフトの公式ページ、Meintainerはあなたの名前とメールアドレス(偽名等もOK)、Depends onは従属ソフト(ライブラリー等)。
従属ソフトがなければ、不要です。
後はname(パッケージの名前、小文字ローマ字のみ)、version(バージョン)、release(普通に1でOKです)、及びsource(ダウンロードURL、.tar.gz、.tar.bz2、か.tar.xzは必要)。
最後にbuild(創作)関数があります。
自分でソースをホスティングするのは必要ではありませんが、あたしがそれが好みます。
# Description: PurpleI2P i2pd # URL: https://i2pd.website/ # Maintainer: Suwako Moriya, suwako at 076 dot moe # Depends on: gcc clang boost openssl cmake zlib name=i2pd version=2.47.0 release=1 source=(https://github.com/PurpleI2P/$name/archive/refs/tags/$version.tar.gz) build() { cd $name-$version/build cmake . make make DESTDIR=$PKG install mv $PKG/usr/local/bin $PKG/usr/bin mv $PKG/usr/local/lib64 $PKG/usr/lib rm -rf $PKG/usr/local }
i2pdの問題は、デフォルトで`/usr/local`にインストールされています。
しかし、Cruxはこのフォルダが全然使いませんので、`make install`の後で手動で`/usr`に移動します。
開発者に教えられるインストールする方法と殆ど同じですが、違いは$PKGです。
`make install` は `make DESTDIR=$PKG install` となります。
$PKGは仮に作られているフォルダパスです。
それの中に普通のパスと同じです。
例えば`$PKG/etc/nginx`、`$PKG/home/suwako/.xinitrc`、`$PKG/usr/bin/zsh`等。
次はポートパッケージを作ります。
あたしは「doas」を使っていますが、「sudo」を使ったら、これを使って下さい。
doas pkgmk -d
`-d`は「ソースをダウンロードして」と意味です。
既に同じフォルダで`.tar.gz`ファイルがあれば、このオプションは不要となります。
成功にコンパイル出来たら、新しい「.pkg.tar.gz」ファイルが出てきます。
ポーツツリーのルートフォルダに帰って下さい。
cd ~/.local/src/ports
そこは`httpup`レポジトリを作りましよう。
httpup-repgen .
新しい`REPO`ファイルが創作されています。
これを確認して下さい。
下記みたいな結果があれば、良いです。
cat REPO
d:i2pd f:1afa91184220d16c5431efab3919118e:i2pd/.footprint f:edd3f864018c2c87a99b395d75d87c55:i2pd/.md5sum f:71a4616aeec73486d4e5c350c20cf9fd:i2pd/Pkgfile
ホストがご自由に決めて下さい。
あたしは勿論自分のサーバーでホスティングしています。
ちなみに、一般ネットサーバーとダークネットサーバーはrsyncで同期していますので、どっちでも使っては良いです。
cd .. rsync -rtvzP ports (貴方のホスト名かIPアドレス):(webrootのパス)
ところで、次のステップは1回だけが必要となります。
doas nvim /etc/ports/myports.httpup
ROOT_DIR=/usr/ports/myports URL=(貴方のホスト名かIPアドレス+パス、あたしの場合=https://076.moe/repo/crux/ports/)
このファイルをホスティングするのは必要はありませんが、他人は貴方のレポジトリを使うにはとても便利です。
次は`prt-get.conf`に有効にしましょう。
doas nvim /etc/prt-get.conf
... ## configure directories prt-get will source ports from ## note: the order matters: the package found first is used prtdir /usr/ports/core prtdir /usr/ports/opt prtdir /usr/ports/xorg prtdir /usr/ports/myports ...
ところで、この同じファイルで、`prtdir /usr/ports/contrib`を有効にするのは勧めます。
デフォルトで、必要な従属ソフトが公式レポジトリが入っていませんので、`contrib`を有効にするのは凄く便利となります。
比べたら、CruxでcontribレポジトリはArchかArtix等でのAURみたいなイメージがあります。
終わったら、ポーツツリーを更新しましょう。
doas ports -u
問題がなければ、下記みたいに出力が発生します:
... Updating file list from (貴方のホスト名かIPアドレス)/ports/ Updating collection myports Checkout: myports/i2pd Checkout: myports/i2pd/.footprint Checkout: myports/i2pd/.signature Checkout: myports/i2pd/Pkgfile Finished successfully ...
じゃ、i2pdをインストールしてみましょう。
doas prt-get depinst i2pd
installコマンドもありますが、それが従属ソフトがインストールしていませんので、depinstの方が勧めます。
prt-getの使い方については次回書いてみます。
この記事を書きながらCruxにfcitx5、mozc等をコンパイル中ですので、それはそろそろあたしのレポジトリに入ると思います。
以上